別冊太陽『薪能』
[本の情報] 別冊太陽『薪能』 並製本、無線綴じ 出版社:平凡社 発行:1988年4月 天 …
日々是好日
図書館では利用者さんにお伝えしたいことがあります。
でも!! それを知りたい人にもれなくお伝えするのって、すごく難しいですよね⁉
内容としては、特集や新刊情報、イベント募集、館内レイアウト変更、利用上の注意やお願い等々、結構たくさんあるんですよね。
方法としてよくあるのは、館内の掲示、HPでの告知、ポスター掲示、館内や関係各所でのチラシ配布、SNSでの発信などでしょうか。
従来通りの物理的なやり方からweb配信まで多種多様です。
例えば。
新刊情報なら、基本的に普段図書館を利用している人に向けてのお知らせですから、館内での掲示とHP掲載で十分かと思います。
イベントのお知らせなら、募集対象が決まっているので、効果的な場所と方法を選びます。
例えば。
読み聞かせのお知らせなら、館内での掲示・チラシ配布に加え、読み聞かせサークルさんへのお知らせや、公民館・関係機関(保育施設や保健センター等々)、場合によっては学校へのチラシ配布も可能です。
では、休館のお知らせは?
図書館の休館といえば、定期的な休館日と蔵書点検による休館でしょうか。これはいつものお知らせといえば、いつものお知らせ。
では、コロナ禍における休館となったら?
これは広く告知が必要です。
図書館を利用している人だけにお知らせすればいいというものではありません。
図書館には娯楽教養支援という一面もありますが、学術的な調べ物をする場所でもあります。
インターネットの普及により、簡単に調べられること増えましたが、それでも足りないものが図書館にあったりします。
系統的な調べ物もそうですし、郷土資料なら、まずは地元の公共図書館図書館に行ってみましょう。すべてが解決しなくても、手がかりは掴めます。
というわけで、普段利用していない人へのお知らせも必要になりますが、これが案外難しいと思っています。
長期的な休館は、まずHPや自治体の広報、図書館の館報に掲載されます。
これが一般的に一番広く広報できる方法だと思いますが、誰もが見ているかというと、案外そうでもないんですよね。
自治体の広報、毎回、隅から隅まで読んでいる人はごく一部でしょう。私は職務上目を通しますが、それがなければ何か月も放置してしまっていることもあるでしょう。
図書館のHPも予約等で普段から利用している人以外は、なかなかご覧にならないでしょうねぇ……
館内の掲示やチラシ配布は当然行いますが、図書館の利用頻度って、結構人によって差がありますよね。
貸出可能冊数限度まで期間いっぱいまで借りている場合、予約本が用意できた段階で利用する場合、週末・或いは特定の曜日に来館されている場合、イベントのついでに立ち寄った場合、調べ物があって初めて来館する場合、などなど。
毎日のように来館されることもありますが、月に1~2回ということが多いのではないでしょうか。
その人たちに、できることなら休館になる前にお知らせを伝えたいわけです。
来てみたら休館だった、という状況をなるべく作りたくない。
蔵書点検による休館ならせいぜい1~2週間程度でしょうが、コロナ禍に伴う休館や建て替え工事等々の休館は長期間が予想されます。
折角利用してくださっているのだから、「知ってたら早めに借りに来てたのに!」 とならないようにしたいわけです。
開館しているのはいつまでなのか、代替機関はあるのか、休館中利用できるサービスはあるのか、お伝えしたいことはいろいろあるのです。
いっそ防災無線で1週間くらい流して欲しいと思ったこともあります(笑)
窓口でお伝えするにしても、欲しい情報は人によって違うので、何をどこまで説明するかは各人の判断次第です。
おひとりおひとりからあまりお時間を頂戴しないように、けれど、必要とされている情報は何かを、カウンター越しにお顔を拝見しながら判断しています。
SNSでの発信も、結局はフォローしてくださっている人にしか情報は届けられません。そういう人は、図書館に対するアンテナが高いので、何らかの媒体で既に情報を得ていることが多いような気がします。
こちらの発信を見つけてもらうためには、日頃からの発信が必要だと思います。半年に一度では誰にも気づいてもらえないでしょうから。
でも、多種多様な情報を全て力いっぱいに発信していても、重要な情報が埋もれてしまう。
DTP講座を受講しながら、情報の発信ということについて、いろいろ考えさせられました。
このHPでも上手く発信できるよう、試行錯誤してみます。
[本の情報]
[修理前の状態]
[どのような状態にしたいか]
絶版本なので新版本との比較ができるような形で復元希望。貸し出しができれば尚良い。
[どのように修理したか]
シールはがしでセロテープを剥がし、色落ちの加減を見ながらテープ痕もキレイにした。ばらばらになったページをそれぞれスパイダー(薄葉紙)を用いて貼り合わる。本文用紙の一番外側に製本クロスを重ね、一緒に糸で綴じ、製本クロスをボンドで表紙に固定した。
[感想]
ページを貼り合わせる時、順番を間違えるといううっかりミスをしてしまったが、綴じる前に気が付いて修正できたので、本当に良かった。初歩的なことだが、確実に確認をとることは大切だ。^^;
スパイダーはほぼ透明になり、目立たなかった。
2021年7月
本の修理001:『おともだちのほしかったこねずみ』